平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ここに当社の第113期(2024年4月1日から2025年3月31日)におけるグループの概況についてご報告申し上げます。
当連結会計年度において、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しました。国内では段階的な利上げが行われる中、景気の緩やかな回復がみられたものの、消費者の体感物価は実際の消費者物価を大きく上回るなど景況感は悪化しています。また、国外で継続する各国の対立や紛争、日米金利差の拡大等による円安の進行など、世界情勢の影響を受け先行きは不透明な状況が続きました。
当社グループは、中期経営計画(2024-2026)基本方針である「人を大切にして企業価値を高める」のもと、変化の激しい経営環境に対し、それぞれの事業の自律的行動とグループの連携をバランスよく発揮することを推進し、営業収益と利益の拡大に努めました。
当連結会計年度の業績につきましては、営業収益2,245億6千7百万円(前連結会計年度比104.7%)、経常利益82億9千1百万円(前連結会計年度比114.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は52億5千5百万円(前連結会計年度比120.5%)となりました。
今後の見通しにつきましては、日本経済は緩やかな回復基調を維持するとみられるものの、賃上げ、物流コストの増加、米国の関税政策など景気の下振れが警戒されています。また、総合生活産業を営む当社グループでは、労働人口減少が事業運営上の人手不足を一層顕在化するなど、厳しい状況を想定しています。
このような中、2年目を迎える中期経営計画のもと、当社グループは持続的な発展・成長を目指してまいります。
人材の確保と育成を最重要課題として、最大の資源である人材が安心して働く環境を整備するとともに自律的な行動と成長を促します。それにより、安全・安心な商品・サービスの提供、多様化する顧客価値への対応を通じて地域社会への貢献を実現してまいります。
株主の皆さまには、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
経営企画部 藤岩
担当者のコメント
2021年に営業を終了した「ホテル九重」跡地に、地域資源と共創を活かした複合型観光拠点を2029年春に開業予定です。宿泊、レストラン、SPA、商業施設等の様々なコンテンツを提供し、舘山寺・浜名湖エリアの新たな賑わいと価値創出を目指してまいります。地域の皆様とともに持続可能な発展を実現していきます。