健康経営の推進
遠鉄グループ健康宣言
遠鉄グループは、「人を大切にして企業価値を高める」という経営方針のもと、健康経営推進委員会を通じて、従業員とその家族の体と心の健康を積極的に推進します。
従業員がいきいきと長期にわたって働ける職場環境を整備し、一人ひとりの意欲と能力を最大限に引き出すことで、地域社会への貢献を実現していきます。
2025年4月
遠鉄グループ健康経営推進委員長
遠州鉄道㈱組織体制
遠鉄グループは、グループ全体で健康経営を推進することを目的として、健康経営推進委員会を設立しました。本委員会では、グループ経営推進本部長が委員長を務め、人事部が事務局として機能します。委員会は、健康経営の方針策定や健康管理に関する課題の把握、情報の共有を通じて、グループ内の健康経営を推進します。
また、グループ横断組織を通じグループに健康経営を普及する活動を行います。
健康経営戦略マップ
健康経営の推進に向けて
遠州鉄道㈱では、健康経営戦略マップの作成により健康診断・従業員意識調査・ストレスチェックをはじめとした健康投資効果の定量的な分析を行い、従業員の心身の状況や職場環境等を把握したうえで、経営層のコンセンサスの下、従業員の健康課題に沿った重点項目(目標)や取組施策の見直しを行います。
健康経営の推進により、「人材の採用・定着」「労働生産性の向上・従業員の能力を最大現発揮させる」といった経営上の課題解決を図り、効果的な施策を実施することで、すべての従業員が心身ともに、より良いコンディションで安心して業務に従事することができる企業を目指します。
健康課題と主な取組内容
アブセンティーズム・プレゼンティーズムの低減、ワークエンゲイジメントの向上を最終的な健康投資の目標と定め、従業員の生活習慣病予防に関連する「フィジカル指標」、ストレスチェックの項目に関連する「メンタル指標」の向上に向けて以下の施策をはじめ健康課題に沿った施策に取り組みます。
(1)健康管理(健診・検診)
- 定期健康診断の受診徹底(未受診者ゼロの徹底、再検査者への受診勧奨等)
- 家族を含めた受診率向上施策の推進(費用補助、定期的な受診案内等)
- がん検診率向上政策の推進(休暇支援、費用補助)
(2)健康増進
- 食習慣・禁煙・運動習慣支援となるイベント・セミナーの開催
- ストレスチェックの実施と結果を踏まえた職場環境改善
- 社内外への相談窓口設置による不調者の早期発見と対策
(3)働きやすい職場環境づくり
- ライフワークバランスの推進(制度導入・業務改善やフレックスタイム制の活用等)
- 従業員同士のコミュニケーションの活性化に繋がるイベント・クラブ活動の推進
- 産業医の定期巡視や安全衛生委員会による職場環境改善

産業医野田先生の講演の様子
安全衛生委員会では産業医の講演や労使で
協議を行っている
主な取組成果と目標
| テーマ | 項目 | 2023年 | 2024年 | 2025年目標 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 最終目標 | ワークエンゲージメント※ | 3.73 | 3.78 | 4.00 | |
| アブセンティーズム※ | |||||
| フィジカル長欠率 | 1.5% | 0.9% | 1.0%以下 | ||
| メンタル長欠率 | 0.66% | 0.66% | 0.6%以下 | ||
| プレゼンティーズム※ | 19.42 | 19.70 | 20.00 | ||
| 意識・行動変容 | 有所見者率 | 29.5% | 28.9% | 前年度減 | |
| 運動習慣者率 | 23.1% | 24.6% | 前年度増 | ||
| 高ストレス者率 | 11.4% | 10.6% | 前年度減 | ||
| 取組状況 | 健康診断実施率 | 99.0% | 99.3% | 100.0% | |
| 精密検査実施率 | 75.1% | 75.8% | 80.0% | ||
| 歩数イベント参加率 | - | 17.9% | 80.0% | ||
| ストレスチェック受診率 | 78.0% | 81.2% | 85.0% | ||
| メンタルヘルス研修参加率 | 94.1% | 95.3% | 95.0% | ||
| 年休取得率 | 66.1% | 65.1% | 67.0% | ||
2025年10月更新
※ワークエンゲイジメント・・・自社独自の従業員意識調査にて「この会社に勤めて良かった」を記載。(5点満点で5に近いほど良い結果)
※アブセンティーズム・・・メンタル、それ以外の傷病による長欠者の発生人数を全従業員人数で割ったものを記載。
※プレゼンティーズム・・・ストレスチェックにおける心身のストレス反応6尺度の合計を記載。(25点満点で25に近いほど良い結果)
【健康経営優良法人認定】
遠州鉄道㈱は、経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。「健康経営優良法人2024」に続き4年連続の認定となります。
健康経営優良法人制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。

遠鉄グループでは、遠鉄アシスト㈱、遠鉄建設㈱が「健康経営優良法人 2025(中小規模法人部門)」に認定されました。
今後も取り組みの継続的な効果検証や見直しを図りながら、従業員とその大切な家族の体と心の健康と安全に努めてまいります。
遠鉄グループ一体での健康経営活動のご紹介
定期健診
聖隷福祉事業団と連携し、検診車をグループ各社の事業所に用意することで従業員が就業の合間に受診したり、自宅最寄の事業所で受診することができ、グループ全体での高い受診率に貢献してます。
遠鉄グループ納涼祭
遠鉄グループの福利厚生イベント「遠鉄グループ納涼祭」を毎年夏に開催しています。このイベントでは、従業員及びご家族にビュッフェや縁日、クイズ大会や抽選会などお楽しみいただき、家族や従業員同士のコミュニケーション活性に繋げます。


遠鉄ボーイスカウト
遠鉄ボーイスカウトには遠鉄グループ従業員のお子様を対象として小学生から高校生までが所属しています。従業員も運営側としてスキー訓練や富士登山といった健康的な野外活動・奉仕活動をしております。


社員食堂でのスマートミール提供
2023年秋に静岡県立大学とスマートミール喫食の共同研究をしたことをきっかけに遠鉄百貨店新館13階のスカイテラスにて栄養バランスのとれた健康的な食事(スマートミール)を一般販売しており、従業員中心に健康的な食習慣の意識向上に繋げております。

クラブ活動
遠鉄グループ従業員の部署、職種、年齢が異なるメンバーが参加しています。
現在クラブは サイクリング、将棋、ツーリング、マラソン、ゴルフ。今後も他のクラブを検討中。
普段一緒に仕事をしている方以外とも接することができ、社内でのコミュニケーションが増えるきっかけにもなります。


グループ各社 ウォーキングイベント開催
2025年7月の第1回イベントでは対象者のうち78%の従業員が参加し、多くの従業員に生活習慣の良好な変化がみられるイベントとなりました。


ヘルスキーパー
遠州鉄道では2025年8月より、浜松市内初となるヘルスキーパー※を導入しました。
視覚障がいを持つ有資格者が、バス乗務員をはじめとする従業員にマッサージや健康相談を提供し、健康維持とリラクゼーションをサポートします。
遠鉄グループ納涼祭でもマッサージコーナーを設け、多くの従業員・ご家族にご利用頂きました。


※ヘルスキーパーとは
企業内で従業員の健康管理やリラクゼーションを担当する国家資格を有する「あん摩マッサージ指圧師」等を指します。
従業員の健康増進を図るため、マッサージや健康相談を行います。
メディア
健康経営の取組について「サントリーウェルネスOnline」で紹介されました。
▼サントリーウェルネスOnline
https://www.suntory-kenko.com/company/interview/0143.html